咬筋ボツリヌス療法
咬筋ボツリヌス療法
神経の伝達を弱め、筋肉の動きを抑制する働きがボトックスにはあります。ボトックス注射は、ボツリヌス菌から作られた「タンパク質」の一種である、ボツリヌス・トキシンを注入する治療です。
歯ぎしり、食いしばり、顎関節症などの治療に使用されています。
緊張した筋肉(エラ)が弛緩することで、食いしばりによる肩こりなどの緩和にもなります。
また、定期的に注入することで徐々に長持ちするようになります。持続時間が長いため、忙しくてお時間が取りにくい方におすすめです。
このような症状のお悩みがある方は、お気軽にご相談ください。
ボツリヌス注射後は通常2〜3日後から効果が現れ、1〜2週前後で安定しピークに達します。
その後徐々に効果が薄れ、個人差にもよりますが6〜12か月ほどで効果がなくなります。そのため効果を継続させたい方は7〜12か月間隔で注射を行います。
一方で、持続効果に限りがあることで万が一薬が効きすぎた場合でも時間がたてば元の状態に戻るという安心感があります。
また注射を継続する場合でも、だんだんと注射間隔が長くなるもしくは注射を打つ必要がなくなる場合もありますので、一生打ち続けなければいけないというわけではございません。逆に薬効を期待し短すぎる投与間隔は薬の耐性が生じることが分かっているので、当院の投与濃度では半年以上の投与間隔が必要となります。
ボツリヌス治療には顔の神経回路や表情筋の動きを熟知した医師のスキルと経験が必要です。ボツリヌス治療は筋肉の動きを止めるため、施術後の仕上がりに違和感を感じられたり、抑制してはいけない場所の筋肉にボトックス注射してしまったり等の技術の差があるのも事実です。
ボトックス注射を受けていただいた後に、後に戻すことはできないため、効果がなくなるまで数か月お待ちいただく必要があります。
妊娠中や授乳中の方への治療はできません。また、治療前後3か月以内の妊娠は避けてください。
ボツリヌストキシン製剤中にはヒト血清アルブミンが含まれています。そのため日本赤十字ではボツリヌス投与後の半年間は献血を控えるよう定めています。
注射の際、注射範囲(顎角から頬骨にかけたエラの部分)のお化粧を落とさせていただきます。また、投与後当日にサウナ入浴(大量の発汗)や注射部位のマッサージは薬剤の拡散による効能低下を招く恐れがあるのでお控えいただいています。(通常の洗顔や入浴は問題ありません)
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カウンセリング
ご予約日時にご来院いただき、ボトックスの適応が可能かどうか確認させていただきます。
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施術
細い針を用いて施術いたします。チクっとした痛みを感じることがあります。
痛みが不安な方、痛みに弱い方はご相談ください。
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術後の効果が強くでると、極端に硬い(肉の筋など)ものを噛むと疲れやすくなり咀嚼に疲労感がでることがありますが、概ね1〜2か月で症状は緩和消失します。